たとえば、「 元気 」という言葉の由来をご存知ですか? 生まれながら親から受け継いだ気を「先天の元気」、生まれてから人それぞれが自分の生命活動の中から作り出した気を「後天の元気」といい、生命維持の根源を成しています。 飲食物は、物質(精)、精のあるものを食べましょう。と言われる様に、精が変化して 「気」になり五臓六腑を周流し栄養を与え、そして胸中の 「大気・宗気」 と 「天の気」 が合体して 「真気」 又は「元気」と呼ばれる気となるのです。 東洋医学の古典に於いては免疫という言葉は使われておりませんが、「先天の元気」の源は腎であり、「後天の元気」の源は脾であり、また 「腎脾旺なれば邪を受けず」 と言う考え方の中に、生命の免疫系維持のための腎・脾の組織と機能が正常であることが極めて重要であると考えられています。 ここで言う 「腎」 や 「脾」 とは、単に西洋医学の腎臓や脾臓を指すものではなくて生命維持の為に働いてくれる 即ち、骨髄 ・ 白血球 ・ 脾臓 ・ 扁桃 ・ リンパ節 ・ 胸腺 ・ 粘膜下リンパ組織等のことを指してます。これらの働きが正常であれば免疫系疾患や引いてはアレルギー性疾患、そして自律神経系の主要な調節臓器 ( 脳 ・ 神経 ・ 下垂体 ・ 甲状腺 ・ 腎 ・ 副腎 ・ 肝臓 ・ 血管 ・ 白血球 ・ 結合組織 ) 内分泌系の(下垂体 ・ 甲状腺 ・ 副甲状腺 ・ 副腎 ・ 膵腎 ・ 生殖器 ) などのバランスをも維持出来る筈です。 ここで当院を専門治療院に徹することにした背景には、自分自身の体験や冒頭の「ご挨拶」に記させて頂いた様な、患者さんたちの明らかな病気や疾患の時代的変化を三千年前から施されている「鍼灸治療法」で良い治療が行えると言う発見と可能性が私自身に見えたからです! 文頭の「気」を考慮した上で今現代、咽頭 ( 特に扁桃 ) やのど、鼻、耳、などの呼吸器系が弱い人が多くなっている様に強く感じており、そこから免疫系の防御が崩され、様々な自己免疫疾患、アレルギー性疾患、自律神経失調を起こす誘因と成り得ているのです。 私自身若い頃にスポーツ選手を目指して努力しておりましたが、アレルギーが元で長くは活躍出来ませんでした。もっと早く知って要ればという思いでいます。一般の方も同様に、「腎・脾」 の賦活と古血(おけつ)の改善治療を繰り返されることで必ず良い方向に向かわれると確信しております。 詳しいことは、ご遠慮なく個々にご相談下さい。 尚、改善が期待される疾患名を下記に列挙しておきます。
ライオンズメディカルアート 2016年 3月 院長 内田孝則 |