フジ園芸 − マスデバリアの性質と栽培

 マスデバリアの性質と栽培

マスデバリア属(Masdevallia)の多くの原種は、アンデス山系を主とする、中南米の中〜高地に自生する着生種です。夏の暑さ(特に夜間の高温)を嫌いますが、繁殖力は強く生育環境が適せば良く育ちます。また、我が国で栽培されている交配種は、比較的強健なものが多いようです。
夏の管理 夏の栽培は、強光線を避け80〜90%(手をかざしても影ができない程度)遮光し、出来るだけ風通しの良い、涼しい場所に置きます。高温下での生育障害発生防止のため、葉面に「バイタリック-V」500〜1000倍の霧水を与えると、効果があります。
冬の管理 冬期は、最低10〜15℃保てれば十分です。室内では暖房による乾燥に注意して下さい。葉が柔らかく、バルブを持たないランなので、空中湿度を保ち十分水を与え、乾燥させないように注意します。
肥料と
活力剤
生育期に毎週1回程度、「フジ=洋らん専用液肥」1000倍液と、「バイタリック-V」500〜1000倍液を与えると良く育ちます。良く生育した株は、花期に「ホスポン-F」を1000倍で与え花つきを良くします。
尚、「バイタリック-V」は肥料成分は含みませんが、周年連続して使用でき、活力を与えて生育を促し、優れた効果を発揮します。
病虫害 特に病虫害に弱い植物ではありませんが、定期的に予防を行って下さい。
ウイルス病予防のため、花や葉を切る時、植え替えに使用する器具などは、一鉢毎に「ビストロン」で消毒して、ウイルスの伝播を防止します。
熱帯の山地=雲霧林を故郷とするマスデバリアは、根の乾きと茎葉の乾燥(空中湿度不足)を嫌います。気温が15℃以上であれば、頻繁なシリンジ(植物体や周辺への噴霧)は生育に大変有効です。
強光線と、夜間の高温(20度以上)を嫌うマスデバリア属やドラキュラ属(Dracula)は、南西日本より東北日本、日本海沿岸地域、暖地では海抜500m前後の中高地、山間部の夏涼しい地帯、エアコン装備の室内などに向いたランです。
比較的小型のランですが次々と開花し、鮮やかな色彩、色のバリエーションも豊富です。コルク板や平鉢で大株仕立てにすると、実に見事です。適した栽培環境下の方は、ぜひ挑戦して見て下さい。
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参照リンク:
洋らん専用液肥
バイタリック-V
ホスポン-F
ビストロン